おちゃらけミクロ経済学: 効率性と一般均衡 その2

2013年8月8日木曜日

効率性と一般均衡 その2

消費の効率性について



前回のブログ(リンク)では、効率的な個別市場が均衡していることを拡張して、
経済全体が一般均衡することを述べました。経済全体で一般均衡に至るためには、
3つの基準を満たす必要があります。


  1. 消費について効率的
  2. 生産について効率的
  3. 産出について効率的


今回は、このうち消費について効率的であることを考えていきましょう。





おにぎり屋さん(Onigiriyasan) / sprklg






消費について効率的~意味と例




【意味】
消費者間で財をどのように再分配しても、他の消費者の状態を悪くすることなく、
ある消費者の状態を良くすることができないときのこと


【例】
「朝ごはんのために米とパンだけを扱う主食市場」


(条件)
1.事前にわざと米好きな人にはパンを多く配り、パン好きな人には米を多く配る
2.この市場は完全競争市場であり所有権と経済シグナルとしての価格が機能している



消費について効率的~達成の過程





米好きな人がパンをたくさん持ち、パン好きな人が米をたくさん持っていることは、
非効率な状態です。しかし市場では(条件)の2が備わっているので、
取引により非効率な状態は改善されていきます。


  • 米好きの人→米を高い額でも買う意欲あり→米が手元に届く→市場は均衡
  • パン好きの人→パンを高い額でも買う意欲あり→パンが手元に届く→市場は均衡


このように米の市場とパンの市場が、それぞれ均衡に達するならば、
朝ごはんの市場は、消費について効率的であると言えます。



均衡から一般均衡へ







(つづく)




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