おちゃらけミクロ経済学: 寡占市場でのもうけ方 その1

2013年10月30日水曜日

寡占市場でのもうけ方 その1

価格をいじると、利潤の機会が増える



前回のシリーズでは、寡占企業がどうやったら、
利潤の最大化を図れるかを考えてみました。



寡占企業が直面する「経済学的難問」 (共謀と非協力的行動)






赤線で囲ったところが、前回のシリーズのポイント。



寡占市場の企業が、利益を最大化させるためには、
寡占企業同士で話し合って生産量を調整する方法が考えられます。
しかし、これはカルテルと呼ばれる行為で独占禁止法に抵触します。




Toshiba HD-EP30 and Sony DVD Recorder / William Hook




取決めしなくてもできる寡占企業の利潤最大化





では、寡占企業は利潤の最大化を図る機会がないのかと言われれば、
そんなことはありません。共謀をしているケースは市場価格を一定
としたときに、行いますので、その市場価格が変動することになれば、
利潤を最大化させる機会が現れます。



寡占企業が直面する「経済学的難問」 (クールノー行動とベルトラン行動)






青線で囲ったところが、今回のポイント。




クールノー行動とベルトラン行動





で、市場価格が変動する寡占市場を前提として、さらに条件が2つに分かれます。


  • 生産量がすでに決まっている場合
  • 生産量が予め決まっていない場合



クールノー行動とベルトラン行動




  • 前者を数量競争、別名クールノー行動と言い、
  • 後者を価格競争、別名ベルトラン行動と言います。



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