独占は1社、寡占は2社以上、だから…
独占企業が追加的に財を1単位多く生産することは、
以下の2つの作用を生み出します。
正の数量効果:
生産量を増加させて、もう1単位追加的に販売することで、
その1単位の販売価格分だけ収入が増加する。
負の価格効果:
生産量を増加させて、もう1単位追加的に販売することで、
企業は販売する財の価格を引き下げねばならない。
独占企業の需要曲線と限界収入の関係を見ると、
限界収入がマイナスになってしまうので、
独占企業の場合、おのずと「作りすぎ」に歯止めがかかります。
Coca-Cola-Sprite-Fanta-Can__14647 / Public Domain Photos
寡占企業が生産物の数量競争をする理由とは?
寡占企業も独占企業と同様に、正の数量効果と負の価格効果を発揮します。
ところが、寡占企業の場合、自社の生産物に対する、負の価格効果には、
関心を示しますが、寡占企業は市場支配力が弱く、他社のそれには、無関心です。
従って、寡占市場の各企業は、生産量増加による負の価格効果よりも、
正の数量効果の影響が強く認識されてしまいます。
生産量を増加させることで、寡占市場全体で利潤が減少するとしても、
それぞれの寡占企業には、生産量の増加が利潤を生むように、思えてしまうのです。
コーラの需要表
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