おちゃらけミクロ経済学: 曲線の傾き
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2012年10月15日月曜日

ベーシックインカムとドラえもん

四次元ポケットから「もしもボックス」




「もし△△△が、●●●だったら?」
私たち人間は、ときどきこんなことを考えてしまいますね。



私は、人さまよりも過去にとらわれることが多いので、余計に強く考えてしまいます。
ですので、「ドラえもんがいてくれたら…」、「四次元ポケットがあったら…」
とか、よく考えてしまいます(笑)



そんなドラえもんのひみつ道具に、
もしもボックス」というものがあります。
「もし△△△が、●●●だったら?」という仮想世界をつくりだす「実験装置」です。



おちゃらけミクロ経済学に「もしもボックス」を絡ませて記事を展開していきましょう。





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垂直な労働供給曲線の特徴



以前、当ブログで労働供給曲線が、「垂直」であることを紹介しました。
労働供給曲線が、「垂直」であることは、労働量の減少に対して、
労働の価格(賃金)の下がる割合が、大きいことを指します。
ちょうど下のような図の状態です。(参考ブログ:社会保険料と弾力性



垂直な労働供給曲線



垂直な労働供給曲線





労働供給曲線が「垂直」であるとき、労働需要曲線(雇用)が、
左シフトすると、労働の価格(賃金)は、雇用量よりも大きく下落します。



垂直な労働供給曲線に対して左シフトした労働需要曲線




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垂直な労働供給曲線の問題点



この状態になると、いくつか考えなければならないことが発生します。



(労働供給曲線が垂直であることの問題点)


  1. 労働者は、労働時間を減らすことが難しくなる。
  2. 企業は、労働者を整理解雇をすることが難しくなる。
  3. 労働者の労働移動が、困難になり、産業の発達が阻害される。



特に、1の問題が、顕著です。
家庭の事情や、自らの教育訓練のために、労働時間を減らそうとすれば、
衣食住などの「基礎的な消費」を、脅かしてしまう場合があるからです。
そのため労働者は今の仕事にとどまり、企業もすすんで解雇などをしなくなります。
これを経済学では、「賃金の下方硬直性」とも言います。




それでは、ここで冒頭で紹介した「もしもボックス」の登場です。
この「賃金の下方硬直性」に挑戦してみましょう!



「もしも、労働供給曲線が垂直な状態で、ベーシックインカムが導入されたら?」
と、受話器に吹き込んでみます。



次回のブログでどんな世界になるか体験してみましょう(笑)
(つづく)


ところでベーシックインカムってなに(?_?)






参照ホームページ:
厚生労働省:平成14年版 労働経済の分析
一般労働者における賃金の下方硬直性




2012年9月3日月曜日

税金と死荷重

ぜいたく税のまとめ



今回のブログと合わせて、計4回シリーズで、
それぞれ、ヨット税ぜいたく税)の負担問題の材料を揃えてきました。



税金とクルーグマン
税金と副作用
税金と価格弾力性



ヨット市場の需要供給の法則




ヨット市場の需要供給の法則





上の図では、傾きが異なる需要曲線と、供給曲線が、描かれています。
ヨット市場の需要供給の法則に、政府の税収死荷重(くさび)を当てはめてみましょう。




ヨット市場の死荷重




ヨット市場の死荷重





需要者側の死荷重は大、供給者側の死荷重は小




需要者側(ヨットを買うお客さん)と供給者側(ヨット製造業者)では、
政府の税収死荷重の大きさが、ずいぶん違います。




需要者側は、ヨット税がかけられたとしても
他の海外旅行や大きな住居など他にいろいろと消費できるもがあります。
そうなるとヨットを消費することなく、ヨット税の課税対象そのものがなくなります。



"ところがその税収は期待していたよりはるかに少ないわずか700万ドルだった。税収が少なかった理由は、アメリカの10万ドル以上のヨットの売上が71%も減少したからだった"


ポール・クルーグマン「ミクロ経済学」東洋経済新報社(P184)より引用




こうなると供給者側は大変です。そのときの様子がこのように、述べられています。



"ヨットへの課税は主としてヨットを製造する企業と労働者に負担をしいる。(中略)奢侈(しゃし)税は金持ちより中流階級により大きな負担がかかる"



グレゴリー・マンキュー「マンキュー経済学第2版Ⅰ」(P181)より引用



税金と死荷重の応用




この一連の「税金は誰の負担か」シリーズで重要なポイントは、次の2点です。



  • 税収以外も税の負担に含まれる(ヨット事業者の売上減やそれに伴う失業)
  • 非弾力的な(代替がきかない財への負担)は大きい


社会全体にとって、負担が少ない税というのは、
需要者にとっても、供給者にとっても、弾力的な財への課税が望ましいということでしょうか?






何かと敬遠されがちな税金ですが、それを逆手にとって利用することもできます。
具体的には、未成年者への喫煙を減らすための課税とか。







喫煙




何でそんなことが言えるかって?それはまた別の機会でお話しましょう。
see you agein.....(/_・、)/~~









2012年9月1日土曜日

税金の副作用

ぜいたく品と税金の相性




  • 自家用飛行機
  • 毛皮
  • 宝石
  • 高級自動車




単語を並べただけで「バブリー」なイメージがします。
今でいう「セレブ」というところでしょうか?



セレブのイメージ六本木ヒルズ



でも黒木瞳さんとかのイメージを思い出しても、「バブリー」という単語と結びつかへんな。。。
あまりぐちぐち書くと自分の年と発想の貧困さが、バレてしまいそうなので、このへんでやめときます


ぜいたく品には奢侈税を



1990年にアメリカ議会ではこれら「ぜいたく品」にたいして、
奢侈(しゃし)税という税目を採択しました。
この税目は富裕層に対する税収UPを目的です。
(目的は他にもあるような気もしますが、管理人は寡聞にして多くを知りませんので脱線は控えます)



しかしこの税目は1993年にあっさり撤廃されます。
富裕層からの税収が思うように上がらないばかりか、予想しない「副作用」をもたらしたからです。



そのときの様子をマンキューさんの
経済学テキストの記述から引用してみましょう。



"ヨットに対する需要は極めて弾力的である。百万長者はヨットを買わなくても全然構わない。そのお金でもっと大きい家を買ったり、ヨーロッパでバカンスを楽しんだり、あるいは相続人に巨額の遺産を残すこともできるのである。対照的に、ヨットの供給は、少なくとも短期においては比較的非弾力的である。ヨットの工場は代替的な用途に簡単に転換できず、ヨットを製造する労働者は市場状態の変化に反応して進んで転職しようとはしない"



グレゴリー・マンキュー 「マンキューミクロ経済学第2版」 東洋経済新報社(P181)より



つまり、こういうことです。
「お金持ちのお客さんは、ヨット以外のお買い物をしてしまい、
ヨット工場やその従業員が、ヨットの受注減で困ってしまった」



ヨットの受注減で困る



傾きが違う需要供給曲線




どうしてこんなことが起こってしまったのでしょうか?
引用部分を需要と供給の図にもとづいて、作図してみましょう。



ヨット市場の需要供給の法則



ヨット市場の需要供給の法則



あれれ?この図は今まで違いますね。
一番初めの記事に登場した図と比べてください。







需要曲線と供給曲線の、傾きが極端に異なります。
実は、この傾きの違いが、ぜいたく税の副作用を生む原因となります。