おちゃらけミクロ経済学: 経済学と政治哲学 その1

2013年9月19日木曜日

経済学と政治哲学 その1

所得の不平等を解消するための考え方




前回の公平性と効用可能性フロンティアでは、
希少な資源の配分について、


  • 「もっと平等主義的にしようとか」
  • 「いや成果配分にした方が良い」


などと、公平性について、考えてみました。資源を分配しようとしても、
「何が正しいか?」という基準がないため、経済学で良く登場する効率性だけでは、
分配することができないからです。







資源を「正しく」分配しようとすれば、効率性のような
実証的な概念よりも、公平性といわれる規範的な概念が必要となります。





ロールズの正議論まで山積みされてる時代。 / kayakaya





所得の不平等を解消する3つの考え方





もっとも、この公平性という概念は非常にあいまいな概念で、ミクロ経済学では
効率性のように明確な定義はされていません。



公平性はミクロ経済学というよりは、政治哲学の問題となります。
それぞれどんな政治哲学があるかと言えば、主に下記の3つとなります。


  1. 功利主義
  2. 自由主義(リベラリズム)
  3. 自由至上主義(リバタリアニズム)



3つの考え方のうちのどれが良いか?





次回のブログでは、分配に関する3つの考え方について
マンキュー経済学〈1〉ミクロ編にもとづいて解説していきましょう。



管理人は公平性政治哲学について、マンキューの本を何回も読み返しましたが、
それぞれ一長一短があります。所得の不平等を解消するための方法は、
一筋縄ではいかないようです。




【参考文献】


グレゴリー・N・マンキュー マンキュー経済学〈1〉ミクロ編 東洋経済新報社









0 件のコメント:

コメントを投稿