取引利益と消費者余剰のおさらい
先日、当ブログで掲載した、
取引利益と総消費者余剰と取引利益と消費者余剰の増加で、
ネタフリは、完了させました。
ある財の価格の下落は、消費者にとっての「余剰」となります。
この余剰について、直感的に表現すれば、
「思ったより値段が安くて超ラッキー!」といった感覚というところでしょうか。
価格が下落したときの個別消費者余剰の図
消費者が無数に存在するときの価格下落
その取引利益と総消費者余剰で紹介した、
価格が下落したときの個別消費者余剰が、
取引利益と消費者余剰の増加で紹介したように、
「なめらかな需要曲線」になると、どうなるでしょうか?
財を購入する消費者が無数に存在すると、
階段状のグラフが、直線で表現されることになります。
例えば、下のグラフのように、5,000円の価格が、4,600円の価格に、
下落したと考えてみましょう。
すると、濃い青色の長方形において、
既存の消費者の余剰が、
薄い青色の三角形において、
取引に参加することができなかった、新規の消費者の余剰が、
それぞれ発生します。
価格が下落したときのなめらかな消費者余剰の図
上のグラフについて数値を用いて、
計算すると、なんと18億円分の消費者余剰(超ラッキー)が発生します。
台形面積の計算で、数値を求めることができます。
- 高さ→400円
- 上辺→400万トン
- 下辺→500万トン
=400円×(400万t+500万t)÷2)
宝くじ / タカハシケンタロウ
価格が上昇すると余剰はどうなるか?
ところで、今回の一連のブログでは、小麦粉を例にとり、
「価格が下落する」パターンを紹介しました。
しかし、世の中には、「価格が上昇するパターン」ということも考えられます。
イメージとしては、下の図のようになります。
価格が上昇したときのなめらかな消費者余剰の図
消費者としては、イヤなパターンですが、どこかで見たことありませんか?
驚くべき類似!ようやく「取引利益」シリーズのオチが見えてきました。
(つづく)
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