寡占市場でも企業のやりたい放題ではない
前回、ある町におけるコーラの需要表を載せてみました。
この町のコーラの最大需要量は120,000ℓです。
コーラの需要表
その需要量にもとづき、C社とP社の2つの複占企業が、その供給を行っているとしましょう。
このとき、2つの企業はどのように生産量を決めるでしょうか?
カルテルと独占禁止法
「120,000ℓの生産量を2つの企業で分け合えばいいじゃないか!」
最初にこんな考えが思いつきそうですが、この考え方はアウトです。
この行為はカルテルとよばれ、独占禁止法における違反行為となります。
仮に独占禁止法の網をかいくぐったとしても、複占企業は
自社の生産量を決めるにあたっていくつかの「経済学的難問」に突き当たります。
Japan Airlines Boeing 767-346ER (JA654J/40366/999) / contri
法律以外にもいろいろ問題が存在する
ではその「経済学的難問」とは何なのか?
それは価格を軸に置くか、生産量を軸に置くかで様々な問題が出現します。
ざっとまとめれば以下の通りです。
寡占企業が直面する「経済学的難問」
次回以降のシリーズでは、これらの「難問」について
ひとつずつ解き明かしていきたいと思います。
(「寡占の基本・複占について」シリーズ終わり)
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