おちゃらけミクロ経済学: 市場構造
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2013年6月3日月曜日

独占とは その2 

独占はなぜ生じるのか?




【独占】
ある企業が、その製品の唯一の生産者であり、その企業の製品が、
他に密接な代替材をもたないとき、その製品は独占状態にあるという。




実際にのところ、現代の経済で独占が生じれば、
「独占禁止法」の対象となり、独占企業は分割されます。



それでもいくつかの理由により、独占は生じます。今回のブログでは、
なぜ独占が発生するのか、考えてみましょう。
独占が発生るするのは、主に次の3つの理由が考えられます。






大赤道儀室にあった黒電話 / monoooki




独占が発生する3つの理由





  • 資源の独占

1つの企業が重要な資源を保有することで独占が発生します。
このとき、当該企業は非常に強い市場支配力を発揮し、かなり自由な価格付けを行えます。

例)ダイヤモンド



  • 政府による独占

政府が1人の人間や1社の企業に、排他的な販売権を与えるために独占が生じます。
具体的には、政府は特許権や著作権によって、排他的な販売権を保護します。

例)新薬の製造権、小説の印刷・販売権



  • 自然独占

1つ以上の企業が市場全体に供給した方が、2社以上の企業で供給するよりも
費用がかからないときに生じます。

例)上下水道




自然独占は規模の経済から発生する





資源の独占政府による独占は分かりやすいですが、自然独占はやや説明が
必要かもしれません。自然独占の発生を別の言葉で言い換えると、
独占企業が利潤最大化を望む生産量において、規模の経済が生じるときに独占が発生します。



下の図は独占企業の費用と生産量の関係を表します。
ある生産量までは費用が下がり続けます。これは、最初に投下した固定費用が、
大量の販売によって、費用の分散が生じているためです。



自然独占と規模の経済








(「独占とは」シリーズ終わり)



【関連エントリ】


規模の経済と規模の不経済 その5







2013年6月1日土曜日

独占とは その1

完全競争と独占と寡占と独占的競争




小麦・電気・コーラ・DRAMメモリ(半導体)・都市ガス・上下水道・
ガソリン・住宅・ハイブリッドカー



これらは、この社会に存在する財やサービスです。
ランダムに並べられてますが、次のように並べ替えることができます。


  1. 小麦・ガソリン・DRAMメモリ(半導体)
  2. 電気・都市ガス・上下水道
  3. コーラ・ハイブリッドカー・住宅




水道記念館-噴水-01 / iyoupapa




2つの要素にもとづく市場構造





最初、ランダムに並べられていた財は、市場構造のタイプによって
3つに分類することができます。この市場構造とは、次の2つの要素に基づきます。


  • 生産者の数
  • 財やサービスが差別化されているかどうか

市場構造のタイプ 1





この市場構造のタイプによって、最初にあげた財やサービスを割り振っていくと、
次のように当てはめていくことができます。



市場構造のタイプ 2




完全競争市場から独占市場へ





今回のシリーズでは、4つの市場構造のタイプのうち、独占市場にスポットをあてて考えていきます。


市場構造のタイプ 3





独占市場は、今まで取り上げることが多かった完全競争市場とは対極にあり、
その特徴を知ることによって、



  • 独占はなぜ問題が生じるのか?
  • 独占の理論は無用なのか?



ということを考えていきたいと思います。



【関連エントリ】


完全競争市場 価格は決められるかその1