しっぺ返し戦略も利得表に落とし込める!
前回では、しっぺ返し戦略について、
旧約聖書に出てくるような「目には目を歯には歯を」という
言い伝えになぞらえて説明してみました。
しっぺ返し戦略とは、最初は協力的にプレーし、
その後は他のプレーヤーが前の期にとった行動を、
そのまま実行するというゲーム理論の一種です。
Naval War College Current Strategy Forum: Energy and US National / U.S. Naval War College
しっぺ返し戦略と囚人のジレンマの比較
具体的に、プレーヤーはどうするかというと、
次のいずれかのプレーを選択することです。
- 1年目は「裏切り」、2年目も「裏切り」
- 1年目は「協力的」、2年目は相手の出方次第
同じくゲーム理論の一種である、囚人のジレンマは、
1回こっきりのプレーであるのに対し、しっぺ返し戦略はゲームを2回行い、
プレーヤーの視点が、長期的であることが特徴的です。
2年分の行動を1つのゲームプレーとみなす
- 囚人のジレンマ→1回こっきりのゲーム→短期的視点
- しっぺ返し戦略→複数回のゲーム→長期的な視点
両者を比べてみると、ゲームの回数が異なったり、視点の長さが異なったりしますが、
しっぺ返し戦略の状況も、囚人のジレンマと同じく利得表で分析することが可能です。
しっぺ返し戦略
それぞれの利得は、1年ではなく、2年を視野に入れて計算してますから、
少し見方がややこしいですね~。次の記事でそれぞれ順を追って見ていきましょう。
(つづく)
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