利得表の分析で分かること
前回は、「ゲーム理論」における「囚人のジレンマ」について
説明する一歩手前として、簡単な経済モデルにもとづいた
「ゲーム理論」を利得表を作ったところで終わりました。
利得表
利得表の分解
この4つのハコからなる利得表を箇条書きにすると、4つの場合分けができます。
- 両社ともに30,000ℓを製造・販売
- P社は30,000ℓ、C社が40,000ℓを製造・販売
- P社は40,000ℓ、C社が30,000ℓを製造・販売
- 両社ともに40,000ℓを製造・販売
この4つの場合分けから得られる、両者の利得(利潤)は次のようになります。
1.両社ともに1,800,000円の利潤
利得表(両社ともに30,000ℓを製造・販売)
2.P社は1,500,000円、C社が2,000,000円の利潤
利得表(P社は30,000ℓ、C社が40,000ℓを製造・販売)
3.P社は2,000,000円、C社が1,500,000円の利潤
利得表(P社は40,000ℓ、C社が30,000ℓを製造・販売)
4.両社ともに1,600,000円の利潤
利得表(両社ともに40,000ℓを製造・販売)
利得表の要約
この利得表から得られる一般的な教訓は、以下の通りです。
- 両社が低い生産量を選択すれば高い利得(利潤)得られるのに、高い生産量を選択してしまう
- 高い生産量を選択してしまうのは、もし相手が低い生産量を選択したときに、より大きな利得(利潤)が得られるから
- 自分の行動は、自分の意思のみで決定するのではなく、相手の行動を見てから決定することになる。
new cola / mtsuruta
(「寡占市場~相互依存の状況と利得表」シリーズ終わり)
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