独占的競争の3つの条件
前回、梅田阪急(通称:うめはん)にあるレストラン街を
例に引っ張ってきて、独占的競争の3つの条件について触れてみました。
- 多数の競争相手
- 差別化された製品
- 長期の自由参入と退出
この独占的競争っていうネーミングは誰が付けたのかは、分かりませんが、
なかなか良いと思います。
「独占」と「競争」を「的」という、あいまいな言葉でつなぐなんて(笑)
3つの条件には、「独占」や「完全競争」の特徴が入り混じっています。
以下では、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
DSC_0322 / hetgallery
カレー屋さんで独占的競争
多数の競争相手:
これは、完全競争市場の特徴ですね。
うめはんのレストラン街にもなると、ラーメンは多数の店が販売しています。
お昼時の競争となると、それこそラーメンもあればカレーもあるし、丼物もあります。
数えだしたらキリがありません。
差別化された製品:
これは、独占市場の特徴ですね。
もし、あなたがカレーはカレーでもタイカレーのお店を出店し、
お客さんからの支持を得てしまえば、販売するカレーの値段は
ある程度自由に操作ができるようになります。
これは、独占企業が市場支配力を持つことと同じです。
長期の自由参入と退出:
これは完全競争市場の特徴ですね。
長い目で見れば、あなたがオープンさせたカレー屋さんのあとに、
インドカレーで差別化した別のお店が、テナントとしてやってくるかもしれません。
また、ひょっとしたら、あなた自身が儲からないと思って、うめはんを去ることに
なるかもしれません。
次のシリーズでは製品の差別化について突っ込んでいきましょう!
(「独占的競争とは」シリーズおわり)
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