問題のおさらい
前回のブログでは、3つの問題を出題しました。
問題のポイントは、以下の通りです。
- 問1 総費用と可変費用の計算
- 問2 総費用と可変費用の計算
- 問3 限界費用の計算(追加で1個多く作ったときの費用の計算)
基本問題の確認
【問1】答え
信長くんのソフトクリームビジネス 可変費用と総費用 問1答え
- 220個のとき
総費用→29,000円
- 400個のとき
総費用→46,000円
応用問題の確認
【問2】答え
信長くんのソフトクリームビジネス 可変費用と総費用
答えのグラフは、問1の表ににもとづき、可変費用の合計と、総費用にのみに要約した表です。
【問3】答え
限界費用とは、それまでの1単位を多く作ったときに、発生する費用のことを指します。
- 220個をつくるときの限界費用→19,000円
- 400個をつくるときの限界費用→17,000円
答えの解説
【問1】
ひとくちに「費用」といっても、ミクロ経済学では、いくつかの種類があります。
まずは、総費用=固定費用+可変費用、という具合に理解しましょう。
【問2】
総費用には、固定費用が含まれているため、
労働投入量が0のときでも、0にすることはできません。
グラフが、原点からスタートすることはありません。
ソフトクリームの売り上げが発生する前に、製造機や冷蔵庫、
土地などを購入する費用が、すでに発生しています。
可変費用の合計は、労働投入量と正比例します。
従業員数が0のときは、費用も0になるため、グラフ上では、原点からスタートします。
【問3】
従業員数が1人のときは、0人のときに比べて、
ソフトクリームを220個作るために、19,000円の追加的費用が、発生しています。
従業員数が2人のときは、1人のときに比べて、
ソフトクリームを400個作るために、17,000円の追加的費用が、発生しています。
問3の答えを見ると分かるように、従業員数が増えれば増えるほど
(ソフトクリームを作ればつくるほど)、限界費用は、少なくなっていきます。
限界費用は、少なくなるということは、1個当たりの単価が、下がることを意味します。
つまり、ソフトクリームの販売単価を下げない限り、
信長くんのビジネスは、「儲かる仕組み」ということになります。
It's hard, being a business man. / Banjo Brown
ただし、「儲かる仕組み」といっても、「ある一定」の生産のところまでです。
次回以降のブログでは、信長くんのビジネスにおける、「儲けの限界点」を考えてみましょう。
(つづく)
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