平均総費用→拡散効果+限界収穫効果
前回のブログでポイントとなる、概念は以下の3つです。
- 平均固定費用
- 平均可変費用
- 平均総費用(平均費用)
この中で特に、ビジネス上の「儲け」を出すために、重要な概念となるのが、
3番目の平均総費用です。まずは、前回のブログでの問題の答えを出しながら、
平均総費用の概念について把握しましょう。
問題の解説
【問1】
限界費用と平均総費用の違い問1答え
それぞれの概念を簡単な数式で表すと、次の通りです。
- 平均固定費用=固定費用÷生産量
- 平均可変費用=可変費用÷生産量
- 平均総費用=平均固定費用+平均可変費用
【問2】
限界費用と平均総費用の違い問2答え
【問3】
平均総費用が最小になるのは、ソフトクリームを540個生産したとき。
(従業員を3人にしたとき)
答えの解説
3つの費用概念の特徴を表すと、次のようになります。
作成したグラフと合わせてお読みください。
- 平均固定費用→拡散効果
生産量が増加するにつれ、最初の固定費用を分担しあっている。
- 平均可変費用→収穫逓減効果
生産量が増加するにつれ、追加的な生産物をつくるのに、
必要な投入物が増えている。
- 平均総費用→拡散効果+限界収穫逓減効果
拡散効果と、収穫逓減効果とが、それぞれ逆効果を及ぼしている。
(収穫逓減効果について詳しい説明はコチラ)
生産量が少ない時は、拡散効果が強く働き、平均総費用は下がっていきます。
しかし、生産量が増加するにつれて、拡散効果よりも、限界収穫逓減効果が強く働き、
平均総費用は上がっていきます。
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つまり、平均総費用は、「ある一定」のところで減少から上昇に転じます。
この「ある一定」のところが、「儲けのピーク」といわれるところであり、
ビジネスを続けていく上で、とても重要な概念となります。
(つづく)
【関連エントリ】
限界収穫逓減の法則その2
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