おちゃらけミクロ経済学: 独占的競争企業の短期利潤 その2

2014年1月10日金曜日

独占的競争企業の短期利潤 その2

「フツーの会社」のもうけの構造



世の中のいわゆる「フツーの会社」が、「なんぼ儲かりまっか?」と聞かれて、
利潤を確定させようと思えば、ざっくりと次の3つの作業が必要となります。


  1. 価格を決める
  2. 販売(生産)数量を決める
  3. 費用を決めて収入と費用の差分を取る


価格と数量の決定は、最適生産量のルールというものがありますので
それを見て決定します。限界収入と限界費用が交差するところで決まっちゃいます。
ここまでは前回も説明しましたが、問題は費用をどう取るか?ということです。




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世間一般でいうコストとは平均総費用のこと





このときの費用とは、平均総費用というのものを取ります。
限界費用とごっちゃになりそうですが、両者はまったく違います。
(その辺の詳しいところはここらで説明)



その平均総費用曲線を記入すれば、下記の図のようになります。



利潤を得ている独占的競争企業





なんかヘンテコなU字型の曲線が登場していますね。
でも、需要曲線(価格)の方が、費用よりも上回っているので、
これで利潤が出ている状態です。
(平均総費用曲線がヘンテコなU字型の曲線になる理由はコチラ)




コストが収入を上回れば損失(当たり前の話)





当然、需要曲線(価格)よりも費用の方が上回ってしまうと
損失が生じます。その損失が出ている状態を、表すとこの図の通りになります↓



損失を被っている独占的競争企業





’「独占的競争市場の短期利潤」シリーズ終わり)





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