おちゃらけミクロ経済学: ブログの満足度は? 効用理論その3

2013年3月5日火曜日

ブログの満足度は? 効用理論その3

消費者行動を分析するための基礎固め




あなたが、とても面白いブログを次々に読んでいったときの、、主観的な満足度は、
効用という考え方で表すことができます。これら2つのグラフは、効用関数
限界効用曲線と呼ばれています(前回のブログ)



ブログの効用関数




ブログの効用関数







ブログの限界効用曲線




(効用関数と限界効用曲線の特徴)


  1. 読む記事の本数が多くなると、効用関数は増加数は鈍化する(上)
  2. 9本以上読むと、ブログを読んだ全体の満足度は逆に下がる(上)
  3. 8本目から9本目の記事を読むときに、追加的に得られる効用はマイナス(下)



効用と限界効用逓減の法則




人間はコンピューターではありませんので、主観的な満足度を厳密に数値化できる
わけではありません。


しかし、ブログを読むにも時間はかかります。
限りある時間を使うため、たとえおおざっぱにでも、読むかどうかの
選択をしなければなりません。そのため効用という考え方は非常に有用です。



効用の総数や追加的な変化を効用関数限界効用曲線で表現することができますが、
これらには、限界効用逓減の法則という考え方が貫かれています。





ski

skiing... / nonanet




限界効用逓減の法則




限界効用逓減の法則とは、ある財やサービスをもう1単位追加的に消費しても、
得られる満足度は、徐々に低下するという考え方です。



もちろん、すべての財やサービスに限界効用逓減の原理が、
当てはまるわけではありません。スキーや水泳のように、総運動量が増えれば
増えるほど、追加的な限界効用が逓増する財もあります。
(練習量が上がるとそのスポーツをより楽しむことができるから)



ですが、たいていの財やサービスは、真夏の日に飲むコーラのように、
限界効用逓減の原理に該当します。
(1杯目のコーラはおいしいが、10杯目のコーラはお腹をくだすかもしれない。
スキーや水泳も運動量が多すぎるとケガをし、総効用は激減する)



今回のシリーズは、効用効用関数限界効用曲線の言葉の意味について、
ご紹介してきました。これで消費者行動の分析をするための準備が整いました。
(「ブログの満足度は? 効用理論」シリーズおわり)





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