おちゃらけミクロ経済学: ブラック企業を分析するためには? その2

2013年3月24日日曜日

ブラック企業を分析するためには? その2

ブラック企業のための基礎用語




何かと話題のブラック企業について「何か」書きたいと考えていたら、
後方屈曲的な労働供給曲線に出会いました。作図するとこんな感じです。



後方屈曲的な労働供給曲線








ブラック企業とひと口にいって、色々な思いが乱れ飛んでいるせいか、
定義はイマイチはっきりしません。



ならば、後方屈曲的な労働供給曲線や、賃金と余暇の時間配分を使って
うまく説明はできないか?と考えた次第です。






Wage request publicity, 1968 / Seattle Municipal Archives





応用問題(ブラック企業)は単純なモデルに置き換える





ブラック企業のような旬な(?)話題をミクロ経済学の知見を使って
分析や議論すると、次のようなメリットがあると思います。


  • 複雑な内容を単純なモデルに置き換えられる
  • 他の人と話を合わせやすい



「事態はもっと複雑だ!」とおっしゃる方がいるかもしれませんが、
複雑な事項は、「単純なモデル」の上に成り立っている話です。
応用的な話の前に、まずモデルです。



分析のために必要なツール





要は、ブラック企業を単純な経済学モデルに落とし込んでみようという試みです。
ただそのためには、後方屈曲的な労働供給曲線だけでは、理解が進みません。



管理人が個人的に調べてみたところ、


  • 1時間あたりの限界効用
  • 代替効果と所得効果
  • 無差別曲線


といった分析ツールについて、知っておく必要があります。
とりあえず次回からは、1時間あたりの限界効用について考えてみましょう。
(「ブラック企業を分析するためには?」シリーズ終わり)





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