おちゃらけミクロ経済学: ブラック企業における限界効用 その1

2013年3月25日月曜日

ブラック企業における限界効用 その1

賃金と余暇のトレードオフについて



前回のブログで、こんな供給曲線を作成しました。
ミクロ経済学の用語を使うと、後方屈曲的な労働供給曲線といいます。



後方屈曲的な労働供給曲線



後方屈曲的な労働供給曲線




今回は、曲線そのものではなく、軸についてのお話をしましょう。
(赤色の枠で囲った部分について)


後方屈曲的な労働供給曲線 軸の見方



後方屈曲的な労働供給曲線




軸のみかた~労働時間と賃金率





一般的な財・サービスの供給曲線の軸を見ると、次のようになっています。



  • 横軸→生産量
  • 縦軸→価格



これを、労働供給曲線に読み替えると、次のようになります。



  • 横軸→労働時間または余暇時間
  • 縦軸→賃金率




時間は稀少な資源である





労働供給曲線の分析(ブラック企業の分析)をするためには、
まず1日24時間という時間は、「稀少な資源」であるという前提に立ちます。



その「稀少な資源」である時間について、



  • 労働にあて賃金を得るか?
  • 休息にあて余暇を得るか?



トレードオフの関係としてとらえ、労働供給曲線の分析を単純化します。



後方屈曲的な労働供給曲線 軸の名前


後方屈曲的な労働供給曲線 軸の名前




ただ、労働をして賃金を得る満足感と、休息をして得る満足感は、
どうやって比較するんでしょうか?
(つづく)




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