労働と余暇をどのように配分するか
前回のブログでは、1時間あたり(1円あたり)の限界効用のお話をしました。
なぜ、こんな話をしているか?
それは、賃金と余暇の異なるサービスの消費について単位をそろえて、
最大の満足度を得るためです。そうすると、ブラック企業の考察ができそう気がします。
Summer vacation 2011 friends and family / kevin dooley
1時間あたりの限界効用
1時間あたり(1円あたり)の限界効用を数式で表してみましょう。
- 賃金の限界効用 / 時間 = MUw / Hw
- 余暇の限界効用 / 時間 = MUv / Hv
ただし、MU:限界効用 H:時間 w:賃金 v:余暇
「賃金」も「余暇」もほどほどに
労働供給の分析では、賃金も余暇も多い方が、労働者の満足は高くなります。
作図で言えば、賃金はw1よりもw2の方が、余暇はv1よりもv2の方が、それぞれ
満足度は高くなります。
時間配分予算制約線
といっても、1日は24時間しかありません。「24時間ずっと働く」とか、
「24時間余暇だけを取る」とか、極端なことはできません(少なくとも長期的には)。
時間配分予算制約線(2)
すると、予算制約線の「ほどほど」のところで、労働と余暇に配分する必要があります。
この「ほどほど」を決めるために、1時間あたりの限界効用の考え方を使えることができます。
(つづく)
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