話題のブラック企業をミクロ経済学で説明
ミクロ経済学では、ほとんどの財について供給曲線が、右上がりとなります。こんな感じです。
一般的な供給曲線
- 価格が上昇すれば生産量は増加
- 価格が下落すれば生産量は減少
ところが、労働サービスという財は、必ずしも右下がりの曲線にはなりません。
Labor union parade, NY., May 1, 1911 (LOC) / The Library of Congres
途中で変わる労働供給曲線
一般的に、労働供給曲線は、次のような形状を取ると言われています。
- ある一定のところまでは、右上がり→賃金率が上昇すれば、労働時間は長くなる
労働供給曲線(1)
- ある一定のところからは、右下がり→賃金率が上昇すれば、労働時間は短くなる
労働供給曲線(2)
後方屈曲的な労働供給曲線
2つを合わせると、アルファベットの「U」を、左に転がしたような形が出来上がります。
後方屈曲的な労働供給曲線
この供給曲線を専門用語を使うと、後方屈曲的な労働供給曲線といいます。
この曲線を持ち出しただけでは、何かと話題のブラック企業について
ミクロ経済学的に、説明することはできません。
次回はブブラック企業を分析するためには、他にどんなツールが必要か、
説明していきましょう。
(つづく)
0 件のコメント:
コメントを投稿