おちゃらけミクロ経済学: ブラック企業を分析するためには? その1

2013年3月23日土曜日

ブラック企業を分析するためには? その1

話題のブラック企業をミクロ経済学で説明




ミクロ経済学では、ほとんどの財について供給曲線が、右上がりとなります。こんな感じです。



一般的な供給曲線



供給曲線



  • 価格が上昇すれば生産量は増加
  • 価格が下落すれば生産量は減少



ところが、労働サービスという財は、必ずしも右下がりの曲線にはなりません。



Labor union parade

Labor union parade, NY., May 1, 1911 (LOC) / The Library of Congres





途中で変わる労働供給曲線





一般的に、労働供給曲線は、次のような形状を取ると言われています。


  • ある一定のところまでは、右上がり→賃金率が上昇すれば、労働時間は長くなる




労働供給曲線(1)



労働供給曲線右上がり





  • ある一定のところからは、右下がり→賃金率が上昇すれば、労働時間は短くなる



労働供給曲線(2)








後方屈曲的な労働供給曲線





2つを合わせると、アルファベットの「U」を、左に転がしたような形が出来上がります。



後方屈曲的な労働供給曲線




後方屈曲的な労働供給曲線




この供給曲線を専門用語を使うと、後方屈曲的な労働供給曲線といいます。
この曲線を持ち出しただけでは、何かと話題のブラック企業について
ミクロ経済学的に、説明することはできません。



次回はブブラック企業を分析するためには、他にどんなツールが必要か、
説明していきましょう。
(つづく)




0 件のコメント:

コメントを投稿