「ものさし」を合わせておきましょう
今回は、労働をして賃金を得る満足感と、休息をして得る余暇を満足感をどうやって
比較するのかというお話です(前回のブログはコチラ)
労働と休息というまったく異なる体験の消費を比べるためには、
単位をそろえて考える必要があります。
Camp'Otel Family Vacation / Librarygroover
1時間あたり・1円当たり
タイトルで「限界効用」という専門用語を使っています。
この用語について経済学のテキストを読んでいると、
時間やお金の単位を使ってよく次のように表現されています。
- 1時間あたりの限界効用
- 1円当たりの限界効用
注目すべき点は、「1時間あたり」、「1円あたり」とつけているところです。
異なる「ものさし」でははかれません!
- 賃金と余暇
- ごはんとお肉
これらは、形状も量も異なります。お米の単位(石やキロ)と肉の単位(ポンド)を
そのまま比べても仕方がないのと同じように、賃金と余暇をそのまま比較しても
意味がありません。
効用(主観的な満足度)をはかりやすくするためには、
まず時間やお金で単位を揃えます。
ブラック企業というと何かと人それぞれの感情が入り乱れます。
ですが、冷静に対処するためには、ほかの人と合わせやすい「ものさし」を用いる必要があります。
(つづく)
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