おちゃらけミクロ経済学: 企業はどこまで雇用するか? その3

2013年5月13日月曜日

企業はどこまで雇用するか? その3

生産要素の最適生産ルールについて



このシリーズでは、完全競争市場において利潤最大化をはかる企業は
労働者の雇用を、どのように決めているかを考えています。



前回のブログでは、登場した雇用量の最適生産ルールについて、
ポイントを箇条書きにまとめてみました。


  1. 企業の生産の要素は、資本・土地・労働である
  2. 企業は最後に投入する1単位の生産要素の限界生産物価値と、その要素価格が等しくなるまで、各生産要素を投入する
  3. 労働も生産要素なので、2のルールに従う


このうち2が、ゴチャゴチャして、分かりにくいですね~。
具体例を挙げ作表をしながら、分かりやすくしてみましょう。






Lettuce / photofarmer





表でみる労働の限界生産物価値




あなたと私(管理人)は、レタス畑を以下の条件で、共同で経営しているとしましょう。



  • レタスの価格は、1tあたり2万円
  • 従業員に支払う賃金は1人あたり20万円
  • レタス畑を経営している事業者は、無数にいて完全競争市場となっている



レタス畑における、労働の限界生産物価値は、以下の通りとなります。



レタス畑の労働の限界生産物価値






雇用量の最適生産ルールについて





もう一度、上記であげたポイント2を書きます。



2.企業は最後に投入する1単位の生産要素の限界生産物価値と、
その要素価格が等しくなるまで、各生産要素を投入する



このうち、

  • 生産要素→労働
  • 要素価格→賃金率


と読み替えてみましょう。



2.企業は最後に投入する1単位の労働の限界生産物価値と、
その賃金率が等しくなるまで、労働を投入する



すると、レタス畑で利潤最大化をはかる、
あなたと私は、労働者を5人雇おうとするでしょう。



レタス畑の労働の限界生産物価値と利潤最大化






(つづく)

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