生産要素の最適生産ルールについて
このシリーズでは、完全競争市場において利潤最大化をはかる企業は
労働者の雇用を、どのように決めているかを考えています。
前回のブログでは、登場した雇用量の最適生産ルールについて、
ポイントを箇条書きにまとめてみました。
- 企業の生産の要素は、資本・土地・労働である
- 企業は最後に投入する1単位の生産要素の限界生産物価値と、その要素価格が等しくなるまで、各生産要素を投入する
- 労働も生産要素なので、2のルールに従う
このうち2が、ゴチャゴチャして、分かりにくいですね~。
具体例を挙げ作表をしながら、分かりやすくしてみましょう。
Lettuce / photofarmer
表でみる労働の限界生産物価値
あなたと私(管理人)は、レタス畑を以下の条件で、共同で経営しているとしましょう。
- レタスの価格は、1tあたり2万円
- 従業員に支払う賃金は1人あたり20万円
- レタス畑を経営している事業者は、無数にいて完全競争市場となっている
レタス畑における、労働の限界生産物価値は、以下の通りとなります。
レタス畑の労働の限界生産物価値
雇用量の最適生産ルールについて
もう一度、上記であげたポイント2を書きます。
2.企業は最後に投入する1単位の生産要素の限界生産物価値と、
その要素価格が等しくなるまで、各生産要素を投入する
このうち、
- 生産要素→労働
- 要素価格→賃金率
と読み替えてみましょう。
2.企業は最後に投入する1単位の労働の限界生産物価値と、
その賃金率が等しくなるまで、労働を投入する
すると、レタス畑で利潤最大化をはかる、
あなたと私は、労働者を5人雇おうとするでしょう。
レタス畑の労働の限界生産物価値と利潤最大化
(つづく)
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