おちゃらけミクロ経済学: 企業はどこまで雇用するか? その4

2013年5月14日火曜日

企業はどこまで雇用するか? その4

どの雇用水準で利潤が最大化されるか?



このシリーズでは、完全競争市場における企業は、何人労働者を雇うことで、
利潤最大化をできるか
について、考えています。



前回、登場した下の表の例を用いると、5人というのが正解となります。
ではなぜ、5人ということになるのでしょうか?
表の上と下を見ながら、極端なケースを2つ考えてみましょう。



レタス畑の労働の限界生産物価値







労働者が極端に少ないケースと多いケースについて




労働者を2人雇っているとき。


  • 労働者を増やすべき
  • 限界生産物価値30万円が増加
  • 利潤10万円が増加(30万円‐20万円)



労働者を8人雇っているとき。


  • 労働者を減らす
  • 限界生産物価値10万円が減少
  • 利潤10万円が増加(20万円‐10万円)



限界生産物価値10万円は減少していますが、賃金も1人分節約しているため、
結果的に企業の利潤は、10万円増加します。






レタスチャーハン

レタスチャーハン / yoppy




雇用水準5人が企業の利潤を最大化させる




この方式で、上と下から表を眺めていくと、



  • 5人目の労働者を雇うときは、限界生産物価値が22万円。利潤は2万円増加します。
  • 6人目の労働者を雇うときは、限界生産物価値が18万円。利潤は2万円減少します。



従って、この例で企業が利潤を最大化させるために雇うべき人数は、
上記で述べたとおり、5人となります。



レタス畑の労働の限界生産物価値と利潤最大化






(つづく)

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