どの雇用水準で利潤が最大化されるか?
このシリーズでは、完全競争市場における企業は、何人労働者を雇うことで、
利潤最大化をできるかについて、考えています。
前回、登場した下の表の例を用いると、5人というのが正解となります。
ではなぜ、5人ということになるのでしょうか?
表の上と下を見ながら、極端なケースを2つ考えてみましょう。
レタス畑の労働の限界生産物価値
労働者が極端に少ないケースと多いケースについて
労働者を2人雇っているとき。
- 労働者を増やすべき
- 限界生産物価値30万円が増加
- 利潤10万円が増加(30万円‐20万円)
労働者を8人雇っているとき。
- 労働者を減らす
- 限界生産物価値10万円が減少
- 利潤10万円が増加(20万円‐10万円)
限界生産物価値10万円は減少していますが、賃金も1人分節約しているため、
結果的に企業の利潤は、10万円増加します。
レタスチャーハン / yoppy
雇用水準5人が企業の利潤を最大化させる
この方式で、上と下から表を眺めていくと、
- 5人目の労働者を雇うときは、限界生産物価値が22万円。利潤は2万円増加します。
- 6人目の労働者を雇うときは、限界生産物価値が18万円。利潤は2万円減少します。
従って、この例で企業が利潤を最大化させるために雇うべき人数は、
上記で述べたとおり、5人となります。
レタス畑の労働の限界生産物価値と利潤最大化
(つづく)
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