価格差別を続けていくとどうなるか?
出版社D社は、さらなる独占利潤を狙って、中身は全く同じですが、
2種類の顧客層に向けて、異なる出版形式で本を販売する予定です。
このD社の行動は、ミクロ経済学で言うと、価格差別と言います。
- 熱心な読者1万人→ハードカバーで1,500円(1部当たりの利潤が900円)
- そう熱心でもない読者4万人→電子書籍で700円(1部当たりの利潤が100円)
それぞれのファンは、リアルな出版市場と、webの出版市場の別々に存在するので、
D社は、利潤を1,300万円(900万円+400万円)まで最大化することができます。
別の言い方をすれば、「取りこぼしがなくなる」という感じでしょうか。
出版社D社の2種類のタイプの顧客
3種類の価格差別
今回は、リアルな紙の本と電子書籍の2種類のみの単純な価格差別ですが、
もしD社が3種類の価格差別をできるようになった場合、このようになります。
さらに「取りこぼし」がなくなり、独占利潤は増加します。
3種類の価格による価格差別
無数の価格差別(完全価格差別)
もしD社がこの価格の種類をどこまでも増やしていけるとすれば、
完全に独占利潤を手に入れることができます。このことを完全価格差別
と言います。
完全価格差別
(つづく)
勉強になります。。。
返信削除勉強になります
返信削除hagi jyoujiさん
返信削除コメントありがとうございます!