おちゃらけミクロ経済学: 限界費用逓増の法則と微分 その4

2012年10月31日水曜日

限界費用逓増の法則と微分 その4


本当は言いたくなかった「限界」の話



当ブログは、ここ3回くらい、2つの異なる線形をしたグラフに基づいて、お話を展開しています。
限界費用逓増の法則と微分 その1 限界費用逓増の法則と微分 その2 
限界費用逓増の法則と微分 その3


パン屋さんの費用曲線その1





パン屋さんの費用曲線その1



パン屋さんの費用曲線その2




パン屋さんの費用曲線その2



ですが、上の2つのグラフは、実はわざと、不親切な書き方をしています(笑)





「限界」の本当の意味とは?




縦軸の項目名にご注目ください。
それぞれ、単に「費用」と書き、非常にあいまいな言い方をしています。




本当は、その1の縦軸には、総費用
その2には、1個あたりの追加的費用という言葉が入ります。
ミクロ経済学では、この1個あたりの追加的費用のことを、限界費用といいます。



縦軸名が入ったパン屋さんの費用曲線その1






縦軸名が入ったパン屋さんの費用曲線その1




縦軸名が入ったパン屋さんの費用曲線その2



縦軸名が入ったパン屋さんの費用曲線その2






経済学関連の本を読んでいると、限界という言葉が、しょっちゅう出てきます。
限界という言葉は、本文のタイトルにも使ってます。他には、こんなものがあります。


  • 限界収穫逓減
  • 限界収穫逓増
  • 限界効用逓減
  • 限界効用逓増



これらは、漢字ばっかりですが、ホトケさんの戒名ではありません(笑)
限界という部分は、追加的な変化のという言葉に置き換えて、差し支えありません。




一つ目の限界収穫逓減とは、追加的に変化すると生産量は次第に少なくなる、
という意味です。(くわしくは、また機会があれば説明します)



経済学に限らず専門用語は、ただやみくもに、暗記することに意味はありません。
大正時代から昭和30年代に、東京大学で教鞭をとられた、ある高名な民法学者の先生も、
こうおっしゃてます。



"法律を学ぶには、暗記しないで、理解しなければならない"
我妻榮「民法案内1~私法の道しるべ」勁草書房P1



ですが、限界は、結構便利な概念なんで、この際ルールは無視して、
そのまま覚えてしまいましょう。我妻先生、ごめんなさいm(。・ε・。)mスイマソ-ン



やっと出てきた微分と「限界」の関係




ちなみに、高等学校などで習う、微分は、追加的な変化率を表現するための一つの方法と
考えられます。管理人も、高校を卒業して、十何年もしてから気づきました(泣)




微分を習う高校生

[高校生ー広島駅] MOV02302 / xsix



微分と同様、限界の概念は、慣れていないうちは、理解するのが難しいと思います。
(管理人の説明が下手なだけかもしれませんが)
ですので別の機会(リンクおまけ)を設けて、別の観点から、限界概念を考えてみましょう。
(つづく)






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