四次元ポケットから「もしもボックス」
「もし△△△が、●●●だったら?」
私たち人間は、ときどきこんなことを考えてしまいますね。
私は、人さまよりも過去にとらわれることが多いので、余計に強く考えてしまいます。
ですので、「ドラえもんがいてくれたら…」、「四次元ポケットがあったら…」
とか、よく考えてしまいます(笑)
そんなドラえもんのひみつ道具に、
「もしもボックス」というものがあります。
「もし△△△が、●●●だったら?」という仮想世界をつくりだす「実験装置」です。
おちゃらけミクロ経済学に「もしもボックス」を絡ませて記事を展開していきましょう。
垂直な労働供給曲線の特徴
以前、当ブログで労働供給曲線が、「垂直」であることを紹介しました。
労働供給曲線が、「垂直」であることは、労働量の減少に対して、
労働の価格(賃金)の下がる割合が、大きいことを指します。
ちょうど下のような図の状態です。(参考ブログ:社会保険料と弾力性)
垂直な労働供給曲線
労働供給曲線が「垂直」であるとき、労働需要曲線(雇用)が、
左シフトすると、労働の価格(賃金)は、雇用量よりも大きく下落します。
垂直な労働供給曲線に対して左シフトした労働需要曲線
垂直な労働供給曲線の問題点
この状態になると、いくつか考えなければならないことが発生します。
(労働供給曲線が垂直であることの問題点)
- 労働者は、労働時間を減らすことが難しくなる。
- 企業は、労働者を整理解雇をすることが難しくなる。
- 労働者の労働移動が、困難になり、産業の発達が阻害される。
特に、1の問題が、顕著です。
家庭の事情や、自らの教育訓練のために、労働時間を減らそうとすれば、
衣食住などの「基礎的な消費」を、脅かしてしまう場合があるからです。
そのため労働者は今の仕事にとどまり、企業もすすんで解雇などをしなくなります。
これを経済学では、「賃金の下方硬直性」とも言います。
それでは、ここで冒頭で紹介した「もしもボックス」の登場です。
この「賃金の下方硬直性」に挑戦してみましょう!
「もしも、労働供給曲線が垂直な状態で、ベーシックインカムが導入されたら?」
と、受話器に吹き込んでみます。
次回のブログでどんな世界になるか体験してみましょう(笑)
(つづく)
ところでベーシックインカムってなに(?_?)
参照ホームページ:
厚生労働省:平成14年版 労働経済の分析
一般労働者における賃金の下方硬直性
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