市場価格が最小平均総費用より高いとき
前回のブログで、光秀くんのコーヒースタンドの費用を除いてみると、
次のようになります。彼の店の損益分岐価格は193円となります。
光秀くん・コーヒースタンドの費用(2)
- コーヒーの市場価格 > 193円(損益分岐価格) → 利潤を得る
- コーヒーの市場価格 = 193円(損益分岐価格) → 利潤はゼロ
- コーヒーの市場価格 < 193円(損益分岐価格) → 損失を被る
それでは、まず市場価格が最小平均総費用より
例えば、コーヒーの市場価格が1杯につき、220円であるとしましょう。
Starbucks Coffee Shibuya Tsutaya / Dick Thomas Johnson
コーヒースタンドの店を「続けるべきかやめるべきか?」
まず、光秀くんが考えるべきことは、そもそも店を続けるかどうかです。
市場価格(220円)が、店でコーヒーを出すことができる、
損益分岐価格を上回っているので、店を撤退するべきではないでしょう。
ここで比較しているのはとしているのは、
市場価格(P) =限界収入(MR)と平均総費用(ATC)です。
前者が、後者を上回っているかどうかを基準としています。
光秀くん・コーヒースタンドの費用(3)
「どれぐらい」のコーヒーを販売すれば良いか?
それでは、彼は「どれぐらい」のコーヒーを販売するべきでしょうか?
比較するのは、市場価格(P) =限界収入(MR)と限界費用(MC)です。
ここでは、両者が一致する量の、400杯というところに注目します。
両者が一致する量までつくるのは、完全競争市場の最適生産量ルールに
もとづくものです。完全競争市場 価格は決められるかその3
400杯まで作れば、光秀くんのコーヒースタンドでは、利潤を最大化できるます。
光秀くん・コーヒースタンドの費用(4)
それで利潤はどれぐらい?
さて「店を続けて、1日当たりコーヒー400杯を販売する」という意思決定をした、
光秀くんは、どれぐらいの利潤を出すことができるでしょうか?
次の計算式で、算出することができます。
(市場価格(P)- 平均総費用(ATC)) × 販売数量
=(220円 - 200円) × 400杯
=8,000円
光秀くん・コーヒースタンドの費用(5)
(つづく)
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