一般的な原理・最適消費のルール
前回のブログでは、労働者が1日を過ごすときに、
労働(賃金を得る行動)と余暇にどれぐらい時間配分をすれば良いか?
ということについて、お話をしました。
そのときに必要な考え方が、1時間あたりの限界効用という考え方です。
時間列車 / dorahon
賃金と余暇で最大の満足度を得るためには
賃金と余暇について、1時間あたりの限界効用を数式で表すと次のようになります。
- 賃金の限界効用 / 時間 = MUw / Hw
- 余暇の限界効用 / 時間 = MUv / Hv
ただし、MU:限界効用 H:時間 w:賃金 v:余暇
そして、1日24時間という限られた制約の中で、労働者が最大の満足度得るためには、
次の式を成立させなければなりません。
- MUw / Hw = MUv / Hv (賃金の限界効用 / 時間 = 余暇の限界効用 / 時間)
最適消費ルール
賃金と余暇の限界効用を等しくし、最大の満足を得るという考え方は、
ミクロ経済学の最適消費ルールとして、一般的な原理を表すものです。
消費者が予算制約に直面しつつ、効用(主観的な満足度)を最大化しているなら、
消費の組み合わせに含まれるそれぞれの財・サービスの1単位あたり(1時間、1円)の
限界効用は、同じになるということです。
経済学的にブラック企業を説明しようとすると、
1時間あたりの限界効用や最適消費ルールについて、理解する必要があります。
(「ブラック企業における限界効用」シリーズ終わり)
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