所得効果と代替効果について
さて会社や団体にお勤めされているサラリーパーソンの方が、
賃金の下落に直面したとします(前回のブログ)。
このときサラリーパーソンの労働時間は、どのように変化するでしょうか?
- 労働時間は減る(消費水準を落とすことに決めた!)
- 労働時間は増える(消費水準は何としても維持したい!)
- 労働時間は変わらず(とりあえずガマンしてやりすごす)
答えは、「その人の選好による」です。もしくは
「所得効果と代替効果のどちらが強いか」とも言えます。
ここから先は、所得効果と代替効果の説明を分かりやすくするために、
賃金と労働(余暇)の関係については、一旦置いて、
仲間内でワイワイと盛り上がるための、ビールとピーナッツの購買について
お話を進めていきましょう。
ゆでたて落花生(ピーナッツ)をビールで頂く / yto
所得効果って何だろう?
所得効果とは、価格の変化によって、財の消費可能性が変化することです。
作図で示すと次のよう感じです。
所得効果
例)何らかの理由でビールが安くなった
↓
仲間の会費収入は変わってないけど、ビールもピーナッツもより多く買うことができるようになった。
代替効果って何だろう?
代替効果とは、価格の変化によって相対的に高くなった財を
相対的に安くなった財で、代替することです。作図で示すと次のよう感じです。
代替効果
例)何らかの理由でビールが安くなった
↓
ピーナッツの価格はそのままでも、ビールが相対的に安くなり、ビールを多く買うようになる
(つづく)
0 件のコメント:
コメントを投稿