おちゃらけミクロ経済学: ブラック労働をするか否か その2

2013年4月17日水曜日

ブラック労働をするか否か その2

所得効果と代替効果について




さて会社や団体にお勤めされているサラリーパーソンの方が、
賃金の下落に直面したとします(前回のブログ)
このときサラリーパーソンの労働時間は、どのように変化するでしょうか?


  1. 労働時間は減る(消費水準を落とすことに決めた!)
  2. 労働時間は増える(消費水準は何としても維持したい!)
  3. 労働時間は変わらず(とりあえずガマンしてやりすごす)


答えは、「その人の選好による」です。もしくは
「所得効果と代替効果のどちらが強いか」とも言えます。



ここから先は、所得効果代替効果の説明を分かりやすくするために、
賃金と労働(余暇)の関係については、一旦置いて、
仲間内でワイワイと盛り上がるための、ビールとピーナッツの購買について
お話を進めていきましょう。





ゆでたて落花生(ピーナッツ)をビールで頂く

ゆでたて落花生(ピーナッツ)をビールで頂く / yto





所得効果って何だろう?





所得効果とは、価格の変化によって、財の消費可能性が変化することです。
作図で示すと次のよう感じです。



所得効果







例)何らかの理由でビールが安くなった

仲間の会費収入は変わってないけど、ビールもピーナッツもより多く買うことができるようになった。



代替効果って何だろう?





代替効果とは、価格の変化によって相対的に高くなった財を
相対的に安くなった財で、代替すること
です。作図で示すと次のよう感じです。



代替効果








例)何らかの理由でビールが安くなった

ピーナッツの価格はそのままでも、ビールが相対的に安くなり、ビールを多く買うようになる
(つづく)





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