おちゃらけミクロ経済学: ブラック労働をするか否か その6

2013年4月26日金曜日

ブラック労働をするか否か その6

後方屈曲的な労働供給曲線について



前回のブログでは、賃金率が上昇したときに、
賃金と余暇の選択は、どのように変化するかを説明しました。



賃金率が低い水準にあるとき代替効果が強く、
余暇時間は減少する
(労働時間は増加する)。



代替効果が強いときの変化






賃金率が高い水準にあるとき所得効果が強く、
余暇時間は増加する
(労働時間は減少する)。



所得効果が強いときの変化







一般的な供給曲線とは異なる労働供給曲線




上記の関係を賃金率と労働時間の関係だけにしぼって言うと、
次のような表現になります。


  • 賃金率が低いときの賃金率上昇→労働時間は増加する
  • 賃金率が高いときの賃金率上昇→労働時間は減少する


さらに文章ではなく、作図で表現すると、後方屈曲的な労働供給曲線が出来上がります。
賃金率を縦軸、労働時間を横軸に取ります。




後方屈曲的な労働供給曲線



後方屈曲的な労働供給曲線





(つづく)

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