所得効果+代替効果=総効果
賃金が下落したとき、サラリーパーソンの労働時間は増えるのか?
それとも減るのか?(前回のブログ)この問いに答えるためには、
- 所得効果
- 代替効果
というキーワードに関する知識が必要となりますが、それに加えて、
- 総効果
というキーワードについても知っておく必要があります。
話を簡単にするため、賃金と余暇の関係ではなく、仲間が集まったときに
ワイワイと話の花を咲かせるために必要な、ビールとピーナッツの関係に置き換えて、
それぞれの効果について考えていきましょう。
beer the third / rjw1
ビールの価格が下落すると…
例えば、何らかの理由でビールの価格だけが下落したとしましょう。
するとビールとピーナッツの消費可能性と最適消費点は、
次の1~3のように変化していきます。
1.ビール価格の下落前の元々の消費点
所得効果と代替効果(現状)
2.下落後、代替効果で、ピーナッツと比べた時、ビールの相対価格が安くなり、
ビールの消費可能性が上昇します。
所得効果と代替効果(代替効果)
3.次に、ビールの価格そのものが安くなったことにより、仲間うちの購買力が上昇
新しい消費最適点が出現します(結果的に、ビールの消費量増加、ピーナッツの消費量は減少)。
所得効果と代替効果(所得効果)
所得効果の作用+代替効果の反作用=???
上記の例では、ビールの価格下落により、
- ビールの消費量は増加
- ピーナッツの消費量は減少
というシナリオでしたが、実際のところピーナッツの消費量に関しては、増加するか、
下落するかは分かりません。以下の表で示すように、ピーナッツはビールと違って
所得効果と代替効果が逆に作用するからです。
所得効果+代替効果=総効果
(つづく)
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