2種類の意思決定について
管理人は、スポーツジムが好きなので、毎日のように通っています。
そのせいか、お店のいたるところに、
- 「きれいにやせよう」
- 「余計な脂肪を燃やそう」
という案内が貼り出されているのが、よく目につきます。
いわゆる、ダイエット(商品・サービス)のすすめです。
そのダイエットをするときにみなさんは、「食べるか食べないか?」、
という二者択一の選択をされるでしょうか?
管理人が、図書館や書店の平場で眺めていたり、アマゾンの検索をした限りでは、
そのような方法をオススメしている、ダイエット本をあまり見かけたことはありません。
二者択一の選択でも、ダイエットとして、やってやれないことはないのでしょうが、
後で体重がリバウンドがし来たり、栄養失調に陥るなどして、
ダイエット方法として、とても非効率な方法だと思われます。
Jogging around the reservoir #1 / Ed Yourdon
「するかしないか?」ではなく「どれぐらいするか?」
もっとも、スポーツジムの案内を、よく読んでみると「きれいにやせたい」、
「余計な脂肪を燃やしたい」という願望をかなえるために、二者択一の選択を迫ることはありません。
「食べるか食べないか?」という選択ではなく、「どれぐらい食べて、どれぐらい消費するか」
という点に、力点(アピールポイント)が、おかれています。
- 脂肪を減らし、筋肉を減らさないこと
- 筋肉を活性化させて、基礎代謝量を増やすこと
これらを実践するために、スポーツジムでは、
マンツーマンのトレーニングと専用の食事が用意されています。
(これが「なかなかいいお値段」なので、試したことはありませんが…)
限界分析の原理と最適数量
もちろん、トレーニングや専用の食事は、さまざまな専門家の知見が利用され、
ダイエットの方法として効果が、高いものであると思います。
ですが、最初の発想は、ごく単純な発想だと思います。
- 「入る」を制して、「出る」を増やす
- 「入る」と「出る」をちょうどにする(もしくは「出る」の方を少しだけ多めに)
この単純な発想は、ミクロ経済学では、限界分析の原理と呼ばれています。
これは、ある活動の最適な水準は、その活動にかかるコストと効果が、
等しくなる活動水準にあることを表した、初歩的な原理です。
運動も食事も、熱量(カロリー)で表すことができます。
ダイエットであれば、それぞれにとって、最適な熱量(カロリー)というものがあります。
実は、この最適という言葉も、ミクロ経済学の世界では、専門用語の一つです。
限界分析の「限界」という概念は、使い慣れていないと、少し分かりにくいものです。
当ブログでもたびたび登場していますが、この限界分析の原理のうち、
まずは限界分析の概念について、復習がてら明らかにしていきましょう。
(つづく)
【関連エントリ】
限界費用逓増の法則と微分 おまけ
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