限界分析の原理とビジネスの基本の関係
前回のブログでは、「やればやっただけ報われたい」、
でも「働き損のくたびれ儲け」になりたくない、という方に向けて記事を書いてみました。
これらの願望をかなえるためには、一般的には「ちょうど」という言葉が、
使われたりします。ミクロ経済学の言葉を使うと、限界分析の原理を用いて、
最適数量を導くということになります。
Sake - Surface Tension / naotakem
最適数量のルールを探す
この最適数量を探すためには、どうすれば良いでしょうか?
限界分析の原理 「ちょうど」の考え方その2で登場した限界費用の概念と、
限界分析の原理 「ちょうど」の考え方その3で登場した限界便益(限界収入)の概念を
比較すれば良いのです。
家康くんの例を取れば、運動指導をする人数を増やしたときに、
後者が前者をまだ上回っていれば、人数を増やしても、純利益は拡大します。
逆に、運動指導をする人数を増やしたときに
後者が、前者を下回ることになれば、人数を増やしたときに、純損失が拡大します。
マンツーマントレーニングの最適数量のルール
- 青い円→人数を増やしたときに純利益が拡大する状態
- 赤い円→人数を増やしたときに純損失が拡大する状態
つまり、最適数量のルールというのは、
限界便益(限界収入)と限界費用が、等しくなるまで生産するということなのです。
「総便益(総収入)= 総費用」との取り違いに注意
最適数量のルールとは、純利益を最大化させるためのルールでもあります。
しかし、限界便益(限界収入)= 限界費用という考え方は、話の順を追って確認しないと、
総便益(総収入)= 総費用と勘違いすることがあります。
総便益(総収入)を会社(営利法人)の言葉で表現すれば、売上高になります。
若手のビジネス・パーソンの方などは、日頃の仕事の関心事として、
つい売上高のみに、興味がいってってしまうことがあります。
ですが、純利益を最大化させるためのルールとして、限界便益(限界収入)= 限界費用
のところを、総便益(総収入)= 総費用に取り違えてしまうと、何の儲けにもなりません。
広く使われている言葉に直せば、「売上高 = 費用」になるので、当たり前すぎる話なのですが。
もし、限界便益(限界収入)= 限界費用という考え方について、
「すごく気になる!」という熱心なビジネス・パーソンの方は、復習がてら関連エントリまでどうぞ!
(限界分析の原理 「ちょうど」の考え方シリーズおわり)
【関連エントリ】
限界分析の原理 「ちょうど」の考え方その1
限界分析の原理 「ちょうど」の考え方その2
限界分析の原理 「ちょうど」の考え方その3
限界分析の原理 「ちょうど」の考え方その4
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