ぜいたく品と税金について
私たちが生きるためには、最低限必要な消費というものがあります。
例えば、主食物(米、パン)、電気、水道、衣料、住居など。
何がどれぐらい必要かは、その時々の時代によって変わります。
ですが、現代の日本であれば、このへんは妥当なところでしょう。
これらに物品税(消費税)がかかって値上げとなると、最低生活費が底上げされます。
中には、暮らし向きが苦しくなる方もいらっしゃるでしょう。
だったら、
「ぜいたく品から税金とればええやん!!!」という声も聞こえてきそうです。
ですが、今回はぜいたく品の課税について、よ~~~く考えなければならない、というテーマです。
曲線の傾きについて
前回のブログでは、こんな図について説明しました。
ヨット市場の需要と供給の法則
今回は、それぞれの曲線の傾きに注目してください。
少し専門的な言葉を使って、特徴を説明すると、以下の通りです。
- 需要曲線は弾力的
- 供給曲線は非弾力的
弾力的な需要曲線
1は、少しの価格変化で、需要量が大きく変動することを指します。
「弾力的」な需要曲線の図
例をあげれば、ドラックストアにおける特売のトイレットペーパーや、
高級フレンチのディナーなどでしょうか。
これらの財は、値段に反応しやすく、他の競合する財に、買い替えをしやすい、
という特徴があります。線の傾きが相対的に「水平」に近くなります。
特売のトイレットペーパーは、スーパーマーケットのトイレットペーパーで
代用できるかもしれません。食事でリッチな気分を味わいたければ、
高級フレンチから、高級すし店へと食べ歩くこともできるでしょう。
非弾力的な供給曲線
2は、価格が変化しても供給量があまり変動しません。
非弾力的な供給曲線の図
例をあげれば、ガソリンなどでしょうか。
短期的には、他の財への取り換えがききにくいため、
価格が変動しても、供給量はあまり変動しません。線の傾きが、相対的に「垂直」に近くなります。
自動車通勤のガソリンや、トラックの軽油は、すぐに代替エネルギーを
見つけることは難しいでしょう。ガソリン車と電気自動車、圧搾空気車の関係が、好例です。
傾きに特徴の持った2つの線を合わせると冒頭の図になります。
そしてこれでやっとヨット税について考える材料が揃いました。
安易にぜいたく税をかけるととんでもないしっぺ返しを食らいます。
次のブログで税の負担問題を明らかにしていきたいと思います。
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
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