社会保険シリーズの応用例
今回は、「社会保険料」シリーズのおまけです。
ミクロ経済学で見る、社会保険料の分析を、政策立案に実際に応用してみましょう。
みなさん、この図について覚えておいででしょうか?
労働市場の死荷重
社会保険料について、労働者(供給者側)の負担の方が大きい
というずですよね。(社会保険料は誰の負担か(4))
政策秘書が考える社会保険料負担の見直し
あなたは、ある町で、町長の政策秘書として活躍しいます。
ある日、あなたのボスである、町長に呼ばれました。
「今日の議会で社会保険料の負担について見直しが決まった。
何かいい案はないだろうか?」
たまたま当ブログの「社会保険シリーズ」を読んでいたあなたは、
このようなグラフを想像するのではないでしょうか?
労働市場の死荷重(逆バージョン)
今回の記事で最初に登場した図の、
労働曲線と供給曲線の弾力性を、それぞれ逆にした図です
相対的に見ると、
- 需要(雇用主)に負担が軽い
- 供給(労働者)の負担が重い
という従前の状況が是正されるのではないでしょうか?
それでは具体的にはどんな案になるでしょうか?
具体的な政策案その1
- 大規模なインフラを作る
- 大規模なインフラを使う企業をたくさん誘致する
という案が、考えられます。
具体例として考えるなら、
航空運輸産業(空港と航空運送サービス)や
いま流行のクラウド業界(汎用のソフトウェアと付随するプログラム)
などが挙げられるでしょう。
これらは、相対的に人手を要する仕事なので、
労働に対する需要が高くなり、曲線の傾きが大きくなることが期待できます。
具体的な政策案その2
それでは、供給曲線の傾きを変えることはできるでしょうか?
もし管理人が、政策秘書であれば、「できる」と考えております。
少し「ひねくれた制度」ですが、賃金が下がると労働時間を減らしやすい
という動機付けをする制度を作れば、いいのではないかと考えております。
が、今回の「思考実験」は、みなさんがわが町の政策秘書です。
管理人がでしゃばることはできません。
いい案がございましたら、私にも教えていただきたいと思います。
それでは!
ばいばい(⌒ー⌒)ノ~~~
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